パリスの審判 ローマ建国の始まり

先ずはトロイア戦争から

<フランスの有名な画家ルーベンスの代表的な作品「パリスの審判」>

ギリシャローマでは天上界で盛大な結婚式が行われていた。
ところが「いさかいと不和の女神」エリスだけが祝宴によばれなかった。
怒ったエリスは「一番美しき者へ」と書いた金のリンゴを宴席に投げ入れた。

さあ、大変その場にはゼウスの后のヘラ、美の女神ビーナス、
知性の女神アテナがいた。
いずれ劣らぬ美貌の持主であったからその場が収まるわけは無い。

困ったゼウスはこともあろうに人間社会の若者に白羽の矢を立てた。
トロイアの王子パリスに審判を任せたのだ。
3人の女神はパリスの気を引くためにいろんな条件を出していった。
が、パリスは美の女神の
「私を選んでくれたら世界で一番の美人を妻にしてあげる」
と言ったビーナスを選ぶことになる。

余談;ルーベンスの「パリスの審判」はそのパリスの前に
3人の女神が現れたところを描いている。
この時代の美人とはお腹のふくよかさが一番の美人の
条件であるらしい。
腹部から肩から腰から垂れ下がるほどの脂肪が
目も眩む美人の条件だったようです。

また余談;多くの画家の中でルーベンスほど恵まれた画家は
いなかったようです。美貌も健康も頭の良さも資産ももち
外交官で性格よくユーモアに溢れ
一生涯幸せに暮らしたようです。

さて、話が飛びましたが
この時代の世界一の美人はスパルタの王妃ヘレナである。
ビーナスの後ろ盾でパリスは王妃を奪ってしまう。
奪われたスパルタ国の王は王妃奪還の為トロイアを攻めていく。
そりゃ勿論ヘラもアテナもスパルタの応援をする。

これがトロイア戦争である。
初めはトロイアに有利だった戦いも木馬のせいでトロイアは滅ぶ。

このトロイアの戦士の中にビーナスを母に持つ青年が居た。
名前をアイネイアス。
彼も戦いのさなか胸を刺されるがビーナスの介抱で
一命を取り留め逃亡、放浪の果てにイタリアに着き
そこを占拠することになる。

アイネイアスから数百年経過して

アイアネスの息子アスカニウスが作った国の末裔の有る王には
2人の息子が居た。当然兄が王位につくが面白くない弟は
兄から力づくで王位を奪い兄の息子をすべて抹殺、
娘は巫女にして幽閉してしまった。
ところが軍神マルスに見染められて娘は双子を産む。

さて、ここからがローマ建国の始祖の話になる。

王位を奪った弟は巫女が双子を産んだことを知り
河で溺れさせてしまえと部下に命じるが怖気づいた部下は
籠に入れて河に流してしまった。

川岸に流れ着いた双子のそばを通りかかったのは・・雌狼。

雌狼はその子たちを連れて帰ってお乳を飲ませ世話をする。

その双子の名前は「ロムルスとレムス」
結局この双子も祖父の仇を討ったのちの両者の権力争いの末、
兄のロムルスが政権をとることになる。
ロムルスの名をとって国の名がローマと名付けられる。

PS;トロイア遺跡がシュリーマンによって発掘され
トロイアの物語が伝説だけではなかったことは
証明されている。

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